Book / アーキテクチャの生態系 著:濱野智史

アーキテクチャの生態系
 
 
 
『アーキテクチャの生態系』(濱野智史)を読みました。

超ざっくり言うと、ここで述べられているアーキテクチャとは、インターネット上での人々の行動ルールを規定する仕組みのこと。例えばグーグルの検索システムだったり、ニコニコ動画のコメント付与機能だったり。

それを「生態系」と呼んでいるのは、過去〜現在までの様々なアーキテクチャが、ほぼ既存のアーキテクチャからの派生あるいは突然変異として生まれている点と、それらアーキテクチャを包括するインターネットそのものが、人間の欲望を糧として成長する一つの生命のような挙動を示しているからという2点に依拠しています。

現在のインターネット上のさまざまな人間行動は、進化を続けるアーキテクチャによって(無意識に)規定されており、アーキテクチャの進化には国民性や法律、経済システムなど現実社会のルールも複雑に絡み合っている、というのがこの本のおおざっぱなまとめです。
 
 
まず思ったのは、ソーシャルメディアがどーのこーのと騒がれ、様々な解釈が雨後の竹の子のように流通している現在の状況は、インターネットという予定不調和で偶然性がドライブするシステムを、何らかの秩序だったシステムとして捉えたいという社会的なニーズがあるためなのだな、ということ。

要は、今は「わけのわからないものを説明する」ことが、ビジネスとして成立しちゃっている段階。(5年後には成り立たなくなってるだろうけど、また新しいアーキテクチャが登場して、誰かが説明を与えてるんだろう。)

広告にたずさわっている以上、「ソーシャルメディア」と呼ばれている新しいアーキテクチャの中で、どう動けば、社会や企業、人(の生活)をもっと良くできるかをちゃんと考えていかないと、ただの「説明屋」でしかなくなっちゃうな。
 
たとえば選挙システム(ネット選挙・投票)のように、新しいアーキテクチャが既存の社会システムを変えようとしてる例もある。「広告」が「企業と消費者のコミュニケーションのあり方」だとすると、アーキテクチャがその関係をどのように変えられるのか、考えないといけないです、ね・・・。
 
 
 
 
 

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