IDG TechNetworkと、インターネットメディアの信頼性

オンラインメディアに関する情報を扱うブログ「メディア・パブ」で、オンライン出版に関する興味深い記事を見つけました。

大手の技術系出版社のIDGが、景気後退にもかかわらず売上を伸ばしている。オンラインシフトが軌道に乗っているため、逆風の中でも収益を増やしているようである。

IDGの業績と最近の戦略について。
・2008年の年間売上高:32億ドル
・世界で運用中のWebサイト:450サイト以上
・オンライン売上比率:総売上の48%
・ IDGTechNetworkの月間ユニークビジター数:平均4000万人

Q:IDG TechNetwork の展開について。
A: 現在、Webサイトやブログが153サイトも参加している。有力ブログのGigaOmも仲間に入った。ターゲット化したアドネットワークとして、広告売上 が急増している。参加サイトコンテンツの品質テストを実施しており、われわれの品質テストにパスしなかったサイトは仲間から外す。

Q:コンテンツの60%がUGC( user-generated content)であるが、今後UGCの割合をもっと増やしていくのか
A:仕事向けのB2Bメディアの場合は、読者の多くが専門知識を持っているので、彼らと経験を共有することは重要。UGCは拡大していくだろう。

Q:景気後退の影響は
A: 雑誌(プリント)事業の広告は20%ダウンした。 lead generationビジネスは30%~40%も急成長した。そのため全体では、売上を8~10%ほど増やせた。オンライン広告もCPMタイプ広告は 3~4%の伸びに留まっている。つまりページビュー依存の広告が伸び悩んでいる。しかし我々はcost-per-lead (CPL)に力を入れてきたので、 売上を伸ばすことができた。

「IDG Tech Network」は、技術分野にターゲットを絞ったブログ広告ネットワークだ。

IDG側で品質テストを行っているという点が面白い。ネットワークに参加するブロガーは、どのようなメリットを享受できるのだろうか?(英語読めば分かるのだろうけど・・)

こういった、大手検索ポータルに依存しない垂直型の広告ネットワークについては、こちらの記事が詳しい。

この記事を読んで思ったのは、

長期にわたって人の関心を集めることのできるメディアには「信頼性」が欠かせないということ。

当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

テレビも新聞もラジオも、みんな長い時間とお金と手間をかけて信頼性を勝ち取ってきた。

だから、NKHのニュースキャスターがアフガンでテロがあったと言えば、実際に見たわけでもないのにそれは社会的事実として浸透していく。

信頼性の高いブロガーを集めて情報の質を保証するという「IDG Tech Network」のような方法は、これからのネット出版の主流になるのかもしれない。

たとえば、信頼できる一般人からのニュース映像のみを集めたサイトとか。

でもネット社会には、まだまだ多くの信頼性のない情報が

溢れていて、人々は、半信半疑で情報の波に自ら飛び込んでいる。

たいていはくだらない情報で、ときどき失敗もする。

それは巨大なメディアが持っている胡散臭さを感じていた人々による、

小さな反逆のようにも思える。

ネット社会の「信頼性」が、真実を知りたいという人間の欲望を満たしてくれるものへと

正しく発展してくれることを願う。

本当の意味で市民の手によるメディアとして、

インターネットが発展してくれるといいなと思う。

そう上手くはいかないのがメディアというものの宿命なのかもしれないけれど。

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