Posts Tagged ‘メディア’

Diary / ロシアン・チャット・ルーレット!chatroulette.com

月曜日, 2月 15th, 2010

http://chatroulette.com/

17歳のロシア高校生が仕掛けた最もホットで奇妙なサービス“Chatroulette”などでも紹介されている、ロシアの17歳が作ったというビデオチャット、おもしろい。

カメラ付きのパソコンでサイトにアクセスし、チャットボタンを押すと、同サイトにアクセスしている世界中のユーザーから一人がランダムに選ばれ、チャットが始まるというサービス。

検索の「条件を何も設定できない」っていう点が、このサービスを成立させているのですね。

出会い系ならば「出会う」っていう最終ゴールがあるけど、このChatrouletteは「コミュニケーション」そのものが目的。相手はもはや誰でもよくて、「おしゃべりする」「誰かとつながる」ことを純粋に楽しみたい人のためのツール。

既存のチャットだってそうなのだけど、出会う相手をランダムにすることで、いかがわしい要素を排除してるところがおもしろい。(もちろん、いかがわしいことに使わんとせんとする輩もたくさんいるだろうけれど。)

でもなぁ。

こういう方法で快感を得ることを続けていると、いつか人類は、本物の「他人」を見失っちまわないかなぁ、などと思ってしまうのです。余計なお世話だろうけどさぁ。
 
 

Share

Diary / 乱立するカルチャー系・アート系ポータルサイトの行く末は?

木曜日, 1月 28th, 2010

REDonePress 
 
 
2010年1月、国内外のアートシーンを紹介するポータルサイト「REDonePress」がオープンした。アートの魅力やアーティストの生きる姿にスポットライトを当てることにより、国内アートシーンの発展と、日本人アーティスト情報の世界中への発信を目指すという。

取り上げられているアーティストは、ストリートに端を発するようなややアンダーグラウンドな人が多く、情報として新鮮である。記事によっては物足りなさを感じるものも多いが、これからどのような発展を遂げるのか楽しみである。

と、持ち上げておいてから落とすのもどうかと思うが、このようなエッジカルチャー(っていう表現は正しい?)を紹介する類のWebサイトは、需要に対して供給多寡だと思う。同じ情報が複数のポータルサイトで配信されることも多く、正直、どれを選べばいいのか悩ましい。ちなみに今の私のお気に入りはこんな感じ。
 
アート全般:HITSPAPER、PUBLIC-IMAGE.ORG
映像系:white-screen
展示会情報:Tokyo Art Beat

REALTOKYO、SHIFTは、最近は見なくなっちゃった。
 
 
書店に並ぶカルチャー系雑誌が、インタビュー系、読ませる系、カタログ系などに細分化していったように、これらのカルチャー系ポータルサイトも、いずれ個性の異なる数個に淘汰されていくのだろうな。
 
  
インターネットが登場して以来、世の中の情報量は恐ろしい勢いで増加し、それぞれの情報の相対的な価値は下がっている。その加速度はソーシャルメディアの登場により一段と増している。人がメディアになる時代の到来だ。アジャイル・メディアさんがやられているような、有名ブロガーを囲い込み広告配信システムを構築する方法は、非常に時代の先を読んでいた戦略だ。

今から100年以上も前、正岡子規の友人が『ホトトギス』という俳誌を創刊した。小さな雑誌ではあったが、正岡子規の句や、夏目漱石の『吾輩は猫である』の連載によってムーブメントが起こり、それ自体がひとつのカルチャーを作り出していた。世の中に新しい価値を提案したり、誰も見たことのない文化を世の中に伝えるという雑誌の純粋な存在意義が守られていた時代。ひとりの人間として正しく生きることについて思考することが、今よりもっと普通だった時代だ。

しかし、広告というシステムが根付いてしまってから、雑誌は商品を売るためのものになってしまった。発行部数を伸ばし存在し続けることが、いつしか目的になってしまった。そして、ネットを探索すれば情報を無償で手に入れられる時代に入り、無目的化した雑誌が垂れ流す情報は、ほぼその価値を失った。現在、多くの雑誌が廃刊に追いやられているが、本来残すべき価値のある雑誌が消え、収益性が高いだけの雑誌が残っていくような状況は非常に残念で仕方ない(がんばれ「デザインの現場」!)。
 
 
上にあげたようなカルチャー系ポータルサイトは、いずれも素晴らしい思想を持ち、広告収入だけに頼ることなくビジネスのマネタイズを実現しているように見える。ソーシャルメディアの力も借りながら、これらのサイトがずっと活動を続けてくれるとうれしいし、彼らを支えるようなコミュニケーションのモデルを、いつか提案してみたいと思う。

  
 

Share

物語のあるブログはおもしろい?: ブログの影響力に関する調査

火曜日, 6月 16th, 2009

早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所とgooリサーチが共同で、ブログの表現に関するおもしろい調査を発表していました。

ブログの影響力に関する調査

この調査が着目したのは、ブログの「物語性」。

「物語性」が高い、すなわちストーリー性やエピソード性が高いブログほど、筆者の考えや気持ちを十分に理解し、読み手が自分のことのように理解し共感を抱きやすい、という仮説を統計的な調査で検証しています。

結果は、
(まあ当然といえば当然の結果だけれど、)
物語性の高い文章ほど、読み手の評価が高い
というもの。

また、
「あなたもこんな経験がありませんか」「**だと思いませんか」
といった呼びかけの文章がある場合、物語性がさらに高まる

ということも分かったとか。

この調査では、「物語性」を文章の構成方法のひとつとして考えているようです。

「物語性」と一口に言っても様々な要因があると思うのですが、
ことブログに関しては、
書き手の存在をリアルに感じることができる文章に読み手は共感をしやすい
という調査結果とも読み取れるのではないかと思います。
 
 
マーケティングの世界において、「物語性」の重要さは昔から認識され、とくにCMでは、いかにオリジナリティのある世界観を構築し、その中に上手く商品を溶け込ませるか、ということが議論、実践されてきたと思います。(「伊衛門」はそのすごい成功例!)

ただ、もはやCMとかWebとか新聞とかアバーブとかビロウとか、メディアの効力と使い道がぐちゃぐちゃに混在している今の世の中、ありとあらゆるメディアを横断的に伝わるストーリーテリング(物語性)のかたちが求められているのかもしれません。

Webと人間のインタフェースはこれからどんどん進化してくと思われるので、そのインタラクティビティと物語性が掛け算されたとき、もっと面白いクリエイティブが登場するんじゃないかとか、思ったりして。掘ってみる価値のある場所である気がします。

ブログの影響力に関する調査
 
 

Share

IDG TechNetworkと、インターネットメディアの信頼性

月曜日, 4月 20th, 2009

オンラインメディアに関する情報を扱うブログ「メディア・パブ」で、オンライン出版に関する興味深い記事を見つけました。

大手の技術系出版社のIDGが、景気後退にもかかわらず売上を伸ばしている。オンラインシフトが軌道に乗っているため、逆風の中でも収益を増やしているようである。

IDGの業績と最近の戦略について。
・2008年の年間売上高:32億ドル
・世界で運用中のWebサイト:450サイト以上
・オンライン売上比率:総売上の48%
・ IDGTechNetworkの月間ユニークビジター数:平均4000万人

Q:IDG TechNetwork の展開について。
A: 現在、Webサイトやブログが153サイトも参加している。有力ブログのGigaOmも仲間に入った。ターゲット化したアドネットワークとして、広告売上 が急増している。参加サイトコンテンツの品質テストを実施しており、われわれの品質テストにパスしなかったサイトは仲間から外す。

Q:コンテンツの60%がUGC( user-generated content)であるが、今後UGCの割合をもっと増やしていくのか
A:仕事向けのB2Bメディアの場合は、読者の多くが専門知識を持っているので、彼らと経験を共有することは重要。UGCは拡大していくだろう。

Q:景気後退の影響は
A: 雑誌(プリント)事業の広告は20%ダウンした。 lead generationビジネスは30%~40%も急成長した。そのため全体では、売上を8~10%ほど増やせた。オンライン広告もCPMタイプ広告は 3~4%の伸びに留まっている。つまりページビュー依存の広告が伸び悩んでいる。しかし我々はcost-per-lead (CPL)に力を入れてきたので、 売上を伸ばすことができた。

「IDG Tech Network」は、技術分野にターゲットを絞ったブログ広告ネットワークだ。

IDG側で品質テストを行っているという点が面白い。ネットワークに参加するブロガーは、どのようなメリットを享受できるのだろうか?(英語読めば分かるのだろうけど・・)

こういった、大手検索ポータルに依存しない垂直型の広告ネットワークについては、こちらの記事が詳しい。

この記事を読んで思ったのは、

長期にわたって人の関心を集めることのできるメディアには「信頼性」が欠かせないということ。

当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

テレビも新聞もラジオも、みんな長い時間とお金と手間をかけて信頼性を勝ち取ってきた。

だから、NKHのニュースキャスターがアフガンでテロがあったと言えば、実際に見たわけでもないのにそれは社会的事実として浸透していく。

信頼性の高いブロガーを集めて情報の質を保証するという「IDG Tech Network」のような方法は、これからのネット出版の主流になるのかもしれない。

たとえば、信頼できる一般人からのニュース映像のみを集めたサイトとか。

でもネット社会には、まだまだ多くの信頼性のない情報が

溢れていて、人々は、半信半疑で情報の波に自ら飛び込んでいる。

たいていはくだらない情報で、ときどき失敗もする。

それは巨大なメディアが持っている胡散臭さを感じていた人々による、

小さな反逆のようにも思える。

ネット社会の「信頼性」が、真実を知りたいという人間の欲望を満たしてくれるものへと

正しく発展してくれることを願う。

本当の意味で市民の手によるメディアとして、

インターネットが発展してくれるといいなと思う。

そう上手くはいかないのがメディアというものの宿命なのかもしれないけれど。

Share