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Integrated campaign / Fiat / eco:Drive 2009年のカンヌ、One Showでゴールドを獲得したフィアットのエコアプリケーション。

日曜日, 2月 7th, 2010

 
 

 
 

 
 

 
 
こちらは、AKQAによるeco:Drive紹介ビデオです(英語)。※eco:Driveサイト上で流れる映像と同じです


 
 
フィアット社とAKQAが組んで開発した、燃費とCO2排出量を改善(削減)するための車内診断アプリケーションを紹介します。

少し古い事例ですいません。(すこしずつ、過去事例の掘り起こしと整理を進めたいと思っています。)
 
 
eco:Driveは、最新の分析ソフトウェアを使用することで、ドライビングのスタイルを診断し、燃費削減、CO2排出量の削減、さらには出費削減の方法をを表示してくれる、コンピュータアプリケーションです。

各ユーザのドライビングデータ(車の中から診断できる情報)をまず、USBメモリーとフィアットのBlue&MeTMテクノロジーによって、コンピューターに移します。eco:Driveアプリはデータから、加速、減速、ギヤチェンジ、スピードを分析します。その結果、ユーザの運転は100点満点で評価されます。さらにチュートリアル形式で、運転を改善するための実践的なアドバイスが表示されるようになっています。
 
 
■クリエイティブ要素分析

ビッグアイデア:燃費削減・CO2削減を促すユーザ用アプリケーションの開発
・使いやすいアプリケーション
・プロダクト(自動車)に、コミュニケーションのツールが最初から組み込まれている
 
 
消費者のインサイト(環境問題への意識、燃費の節約)に広告のメッセージで答えるのではなく、ユーザがそれを実践するためのツールを用意するというタイプのコミュニケーション手法です。広告とはもはや呼べない領域です。
 
 
ソーシャルメディアが登場して以降、広告はメッセージを発信するものから、企業とユーザが円滑に対話・コミュニケーションする場、あるいはその作り方へと変わっていると思われますが、この事例はウェブ上での体験を提供するフェーズから1歩進んで、プロダクトそのものにユーザを巻き込んだ体験作りの装置が組み込まれていることが画期的です。

飲料や衣類など消費財のマーケティングではこれまでにもあった事例かもしれませんが、自動車というプロダクトでこういった試みがされたのは、これが初めてだったのかもしれません。

インターネット、特にソーシャルメディアの普及は、「同じ興味対象を持つ人々のグループ」内でのコミュニケーション速度と密度を驚異的に向上させたと思います。そのようなコミュニケーションインフラ上では、コミュニティ内で高い価値のある情報は、どのような意図かに関わらず、高速で伝播します。

高い価値とは、最新機能などの「製品のメリット」であり、同時に、自動車で言えばリコールに相当する「製品のデメリット」でもあります。企業にとっての有益性とはまったく違った観点から、コミュニティ内での情報は取捨選択されて伝わります。今までのように、企業が言いたいことだけを言えていたマスメディアの時代は終わったということです。
 
日頃から、ユーザとの好意的な関係づくりを根気よく行い続け、ファンを増やしておく。そうしておけば、グッドニュースはマスメディアの力を借りるまでもなく一瞬で伝わり、悪い情報も比較的冷静に受け止めてもらえるはずです。

eco:Driveは、こういった新しい企業広報活動のあり方を示唆するナイスな事例。
 
AKQAの仕事は、常に顧客視点で最高のものを作ろうという姿勢が見えてゴイスー。

“Best advertising is not advertising” 

勉強になります。
 
 

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